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旧姫路駅ビルの解体進む -街のシンボル、別れを惜しむ声も

解体が進む旧姫路駅ビル。画面左端には同ビルから移転の「フェスタ」が見える。

解体が進む旧姫路駅ビル。画面左端には同ビルから移転の「フェスタ」が見える。

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 姫路駅前再開発事業(山陽本線等高架化、駅前広場再整備を含む駅周辺土地区画整理事業)に伴う旧姫路駅ビルの解体が本格化。同ビルは灰色の工事用防音幕に覆われた。

 同ビルは、1959年11月に「姫路民衆駅」として開業。民衆駅は、旧国鉄による事業の一つ。駅舎建設費用の一部を民間からの提供でまかなう代わりに、商店の併設など駅舎の民間利用を認めるというもので、同ビルが国内23カ所目。映画館や屋上遊園地のほか、寄合百貨店のフェスタ(開業当時は「姫路駅デパート」)、フェスタガーデン(同「姫路駅デパート地下名店街」)などを設けた。映画館と屋上遊園地はすでになく、フェスタは旧市バス操車場跡地に建設の新たなビルへ移転。同地下街はリニューアル工事のため閉鎖中。

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 解体が進む同ビルの様子をカメラに収める姫路市の多田昭さんは、「県庁所在地の神戸に先駆けた民衆駅。開業当時は市街地に高い建物が少なく同ビルはよく目立った。珍しい地下街を備えるなど、当時の市民には姫路自慢の一つだった」と、話す。「いわば姫路城大天守と並ぶ街のシンボル。わたしも通勤通学や買い物の利用で約50年間お世話になった。妻と出会い初めて映画を見たのもここ。思い出は尽きない」とも。

 同ビルの跡地には、姫路市が新たに「北駅前広場」を整備。姫路城眺望デッキや掘割式広場「サンクンガーデン」を備え、2014年春の完成を目指す。また同ビルの後継施設「新姫路駅ビル(仮称)」は、同広場東側にJR西日本(大阪市北区)が建設、同社関連企業の神戸SC開発(神戸市東灘区)が運営の予定。新ビルの概要は、2012年春までに明らかにする(神戸SC開発)という。