2014年度にかけ「平成の大修理」が続く姫路城に、新たな見学施設「姫路城大天守修理見学施設『天空の白鷺』」が完成した。3月26日のオープンに先駆け、23日から地元関係者に公開されている。
同施設は大天守をすっぽりと覆う巨大な修理用施設、素屋根(すやね)の内部に開設されるもの。地上約40メートルの高さに設けられた修理見学スペースから、幅6メートル、高さ3メートルのガラス窓越しに、大天守の大屋根と最上層(5層部分)を間近に望みながら修理の様子を見学できる。
同施設にはエレベーターも設置し、バリアフリーにも対応する。25日に同施設を訪れた姫路市在住の北村竹伸さんと妻の博代さんは「急な階段を使って登閣するほかない大天守と違い、エレベーターのおかげで誰でも気軽に訪れることができるのが良い。大天守の大屋根や破風(はふ)を外側から見下ろして、つぶさに観察できる。これを機会に地元で暮らす私たちも、姫路城の魅力を再確認できた」と話す。
同施設には修理見学スペースのほか、平成の大修理の概要や意義、姫路城の歴史について学ぶことができる展示ゾーンも設ける。
営業時間は9時15分~16時30分(夏季には延長も予定)。入館料は、高校生以上=200円(入城料別途400円)、5歳~中学生=100円(同100円)。
「『天空の白鷺』は大修理期間限定の観光スポット。相当の混雑を予想し予約制度も設けた。観光シーズンにはすでに予約で埋まった日もある。ぜひ早めの予約を」と同施設予約センター(TEL 079-287-2013)担当者。