馬油を使った化粧品で地場産業をPR-姫路の企業が開発、販売へ

社内に研究室を設け「しらさぎ化粧品」の商品開発に取り組む羽山真司さん。

社内に研究室を設け「しらさぎ化粧品」の商品開発に取り組む羽山真司さん。

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 姫路の工業薬品販売業「ハヤマ商会」(姫路市飾東町)が9月1日、馬油を使った化粧品「しらさぎ化粧品」を発売した。

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 全国シェアの90%以上を占める姫路の馬革製造のPRとして何かできないかと関係者らが模索する中、馬革の製造工程で取り除かれていた馬油の有効活用に着目したのがきっかけ。

 同社の販売責任者・羽山真司さんが化粧品製造と販売の免許を取得し、試作を繰り返しながら開発。サンプルを配ったりアンケート調査を行ったりしながら、約10カ月かけて馬油のせっけんとクリームの商品化にこぎ着けた。

 羽山さんは「馬油は馬のタテガミ部から一番高級とされる部分の油を精製して作る。馬油は浸透力と保湿力に優れ肌荒れや肌のきめを整える効果がある」と話す。

 商品は、竹粉を混合した「しらさぎせっけん」(1,800円)と全身クリーム「しらさぎクリーム」(2,800円)の2種類。現在はサイトのみで販売する。

 「ひとつひとつを手作業で作っているため、1個のせっけんを作るのに約1カ月かかる」と羽山さん。「今後はユズなど他の地場産業とコラボしたせっけんやボディソープも開発しながら販路を拡大していく」と意欲をみせる。

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