「日本三大けんか祭り」の一つに数えられる姫路市の松原八幡神社(姫路市白浜町)秋季例大祭「灘のけんか祭り」が10月14日・15日、行われた。今年は開催日が週末と重なったため、例年以上に盛り上がりを見せた。
同祭りの起源は15世紀にさかのぼり、神社に寄進された米俵を氏子たちが神社から西へ1キロほど離れた御旅山まで担いで上げたことに由来している。祭礼地域は、一般に灘と呼ばれる東山、八家、木場、宇佐崎、中村、松原、妻鹿の7つの地区から構成されており、それぞれが見事に飾り付けられた屋台を保有する。
みこしを激しくぶつけ合う「神輿(みこし)合わせ」も行われた。みこしが大きく壊れるほど神様が喜ぶといわれている。観客が集まる「練り場」では、3基のみこしが「ヨーイヤサー」の掛け声に合わせて何度もぶつけ合い、大きな音を立てて壊れたり倒れたり、みこしの飾りが飛び散ったりするたびに、拍手と歓声が巻き起こった。
祭りの様子を、多くの人がリアルタイムでフェイスブックやX(旧ツイッター)などのSNSに投稿。迫力ある写真や動画に「目の前で見てみたい」「仕事で行けなく残念」など、多くのコメントが寄せられた。