姫路の船舶用チェーンメーカーが車用防犯用具開発-市の補助金交付対象に

特許技術により1種類の工具では切断出来ない盗難防止チェーン「かてーな AUTO」。「かてーな」はラテン語で「チェーン」という意味。

特許技術により1種類の工具では切断出来ない盗難防止チェーン「かてーな AUTO」。「かてーな」はラテン語で「チェーン」という意味。

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 船舶用チェーンなどを製造する衣川製鎖工業(姫路市飾磨区)が開発した自動車用盗難防止チェーン「かてーな AUTO」が「姫路市ものづくり開発奨励補助金制度」の交付対象に選ばれ、姫路市役所で2月8日、証書の授与式が行われた。

 1935(昭和10)年創業の同社は船舶用チェーンなどを中心に製造していたが、2001年に大阪のバイク愛好家グループから盗難防止チェーンの開発を依頼されたことをきっかけに、防犯用チェーンの開発を手がける。その後、簡単には切れない特殊構造のチェーン「かてーな」を完成させ、これまでに約6千個を販売。昨年10月には近畿経済産業局の「地域産業資源活用事業」の認定も受けた。

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 同社社長の衣川良介さんは「これまでチェーンを切断された事例は1件。切断するのに約1時間半かかっていたことが後の調べでわかった」と話す。

 「かてーな AUTO」は、「かてーな」の技術を自動車用に生かしたもの。地面にアンカーを埋め込み、車とアンカーを特殊構造の防犯チェーンで接続して盗難を防ぐ。価格は8万円~10万円。

 「自動車盗難事故の実態調査では、自宅の駐車場で盗まれることが大半を占める」と衣川さん。「盗まれる地域や車種は確率の問題。確率をゼロに近づけるために所有者がしっかりと盗難対策を行う必要がある」と呼びかける。

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