姫路文学館(姫路市山野井町TEL079-293-8228)が7月30日、約1年間の改修工事を終えリニューアルオープンした。
開館25年目を迎え、老朽化していた建物全体の改修と新たなデジタル機器などの設備工事を行っていた同館。総事業費は約19億9,000万円。
建築家の安藤忠雄さんが設計した北館と南館で構成され、北館の常設展示室には「播磨国風土記(はりまのくにふどき)」の出来ごとや伝説を検索する装置、姫路城の歴史やゆかりの人物を紹介する「姫路城歴史ものがたり回廊」や播磨と縁の深い文化人たちの人生や深い言葉にふれることができる「ことばの森展示室」を新設した。
タッチパネルやドラマ仕立ての映像を活用しており、見て聞いて触れて楽しむことができる。
入館無料の南館には司馬遼太郎記念室、図書室があり、カフェや親子で絵本を楽しめるコーナーも設け、子どもから大人まで幅広い層が文学を通し交流することができる場に生まれ変わった。
視察に訪れた石見市長は「建物の特徴をうまく活用し飽きない工夫が多く施されている。従来の文学の世界を超越し新しい技術と融合している」と話す。
開館時間は10時~17時(入館は16時30分まで)、月曜、休日の翌日、年末年始休館。観覧料は、一般=300円、高校・大学生=200円、小学・中学生=100円。