姫路などの若手農家でつくる中播磨野菜出荷組合が6月23日、「じばさんびる」(姫路市南駅前町)で市内の飲食店主らを招いて交流会を開いた。
同組合の野菜に興味を持ってもらうため、農家の作った野菜を持参。生産者が直接、栽培へのこだわりや野菜の特徴を説明した。
ミニ野菜の生産を得意とするファーマーズヤードの鈴木広史さんは「自分の作った野菜を飲食店の皆さんに自分の言葉で伝えることができる、このようなイベントはありがたい。ライフスタイルやシーンに合わせた提案ができるようにもっと勉強して力をつけたい」と語る。鈴木さんは結婚祝い、開店祝いで利用できる「野菜アレンジメント」も提案した。
同組合から地元野菜の仕入れを希望する飲食店は、農家と直接契約し、野菜を仕入れる。仕入れた野菜は、市内の飲食店に卵配達を行っている「村上ポートリー」(姫路市夢前町前之庄)が農家に代わって届けるという。
「作り手の顔が見える野菜は良い。料理を提供するときに、野菜の話題で客と話が弾む。知らないことが多いので、生産者に食べ方や保存方法などを聞けてうれしい」と、交流会に参加した「居酒屋しらさぎの黒」(姫路市米田町)の長沼美由紀さん。「実際に野菜を調理して食すイベントがあればうれしい」とも。
理事長の児島匡さんは「それぞれの生産者がこだわりを持っているので、そのこだわりが生かせる飲食店と出合える機会にしたい。若い生産者は作ることに精いっぱいで売り方を知らない。こだわりと自信を持って育てている野菜をもっと広めたい」と抱負を述べる。
同組合では今秋にも交流会を予定している。