県立姫路商業高校の2年生51人が8月17日から3日間、イオンタウン姫路(姫路市延末)で「チャレンジショップ」を開設し、県内の高校生が開発した商品などの販売体験を行った。同行事は2004年から続いている。
今年の目玉は、この行事のために同校3年生が業者と共同開発した「姫商ラムネチェリーフ」(150円)。味は桜もち風味、桜の花の色をイメージしたピンク色のラムネで、ネーミングも桜(チェリー)と葉(リーフ)から付けた。昨年末に同校生徒が市内の和菓子店「杵屋」(二階町)と共同開発したロールケーキ「めぐろーる」(1,620円)も登場。同ケーキは、生野銀山と飾磨津(現姫路港)をつなぐ運送手段として1876(明治9)年に作られた「銀の馬車道」にちなみ、市川町産栗や生野町産黒豆、神河町産ゆずといった播州(ばんしゅう)地方の特産品を使う。
会場には、市立伊丹商業高校生が企画開発した希少糖を使ったマドレーヌ「ヘルシーkanbei」、県立神戸商業高校生が企画開発し、加古川産黒豆と龍野しょうゆを使った「黒豆醤油おかき」、県立上郡高校の授業の一環で作られたジャム、県立香住高校のマグロの油漬け(ツナ缶)やさんまのみそ煮など、県内の高校生の開発商品が並んだ。
ご当地ゆるキャラ「かんべえくん」も応援に駆け付けた。生徒たちの元気な呼び込みの声に買い物客が足を止め、並べられた商品を手に取り、説明を聞きながら購買する姿が見られた。
同行事に参加した生徒の一人、浅見修斗さんは「このチャレンジショップを通して、自分で考えることの難しさを学んだ。呼び込むためのポップの描き方、置く場所、どうすれば見てもらえるか取り組むことができた。今後に役立てたい」と抱負を語った。
最終日の19日は15時まで販売を行う。