「平成の大修理」が大詰めを迎える姫路城では現在、外側を覆うように取り付けられていたメッシュシートの撤去を終えた素屋根(工事用建屋)が、鉄骨むき出しの武骨な姿で姫山にそびえる様子が見られる。
姫路経済新聞では1月から、「平成の大修理」の様子を大天守の南西にあたる「三の丸」と同じく東側にあたる「喜斎門跡」の2カ所から撮影する「定点観測」を開始。素屋根の解体で次第に姿を現す大天守の姿を毎月最終月曜日、同城周辺の話題と併せて配信している。今月で2回目。
今月は、メッシュシートのほか1月15日まで素屋根内部に設けられていた大天守修理見学施設「天空の白鷺(しらさぎ)」の客用エレベーターや作業用の足場などを順次撤去。建材などを上げ下ろしする2基のクレーンが盛んに動く様子が見られた。
大天守の線画を実寸大で描くメッシュシートは、素屋根壁面の東側に側面図を、南側に正面図を、それぞれ取り付けていたもの。2010年12月にお目見えして以来、大天守の代役を務めて親しまれてきたが、工事進行の過程で役目を終えた。
同じく今月は、8日と14日の2回にわたり姫路では珍しい降雪で城内がうっすらと雪化粧。写真愛好家や観光客らに絶好の被写体を提供した。19日からは素屋根の最上部大屋根の解体も始まっている。
次の「定点観測」は3月24日に配信予定。