JR姫路駅前の公共庭園「サンクンガーデン」(姫路市駅前町)に10月12日、隣接する商業施設に入る飲食店3店舗が期間限定でテラス席を設けるオープンカフェがお目見えした。
姫路市が管理する同庭園。今年4月に供用が始まった。オープンカフェの開設は、庭園の活用を市民の手に委ねることで姫路城への観光客や中心市街地への買い物客をもてなしてもらう同市の社会実験「チャレンジ駅前おもてなし」の一環。出店者を公募したところ、隣接の駅ビル型商業施設「ピオレ姫路」を運営する「神戸SC開発」(神戸市東灘区)が応じ、同施設に入る飲食店3店がテラス席を設けた。期間限定で12月1日まで。同社ピオレ姫路営業所では、「好評であれば期間を延長したい」とする。
3店は、カフェ「ココノハ」とスパゲティ専門店「RYU-RYU(リュリュ)」、中華料理店「ドラゴンレッドリバー」。各店ともガラス張りの壁を隔てて庭園に面する。壁には庭園へ直接出られる扉があることから、屋外へ店を張り出す格好でテーブルや椅子を配置する。
「駅に近く環境も良い絶好のロケーション。姫路の新名所になるのでは」と話すのは、同駅前を買い物で訪れていた山崎志乃さん(姫路市在住)。取材日の16日は台風26号の余波による強風でテラス席が営業を中止していたことを残念がりながらも、「天気の良い日にあらためて訪れたい。日没後は(ピオレ姫路の)イルミネーションが投影する光も楽しめそう」と期待を寄せる。
テラス席の営業時間は各店とも11時~19時ごろ(屋内は23時)。雨天など開設が困難な場合は中止。