見る・遊ぶ 暮らす・働く

「イベントやらないか」-姫路駅前を「おもてなし」に開放、社会実験始まる

広場の一部を民間が主催するイベントなどに貸し出す社会実験「チャレンジ駅前おもてなし」が始まった半地下式庭園「サンクンガーデン」(姫路市駅前町)[資料写真]

広場の一部を民間が主催するイベントなどに貸し出す社会実験「チャレンジ駅前おもてなし」が始まった半地下式庭園「サンクンガーデン」(姫路市駅前町)[資料写真]

  • 0

  •  

 2014年春の完成に向けて整備が進む姫路駅北駅前広場(姫路市駅前町)で8月23日、広場の一部を民間が主催するイベントなどに貸し出す社会実験「チャレンジ駅前おもてなし」が始まった。

北駅前広場の完成予想図

[広告]

 国内最大級の駅前広場を建設中の同駅前。歩行者と公共交通の優先空間「トランジットモール」として整備を進め、バスとタクシー以外の車両乗り入れを制限する。隣接街区と合わせた広場の面積は約3万平方メートルと甲子園球場のグラウンド2つがすっぽり入る大きさ。完成後は、公共交通機関の利用者や買い物客、観光客らが安全に歩いたり立ち止まったりできる公共空間として生まれ変わる。

 社会実験では、3月にリニューアルオープンした地下街「グランフェスタ」と4月に供用が始まった半地下式庭園「サンクンガーデン」のそれぞれ一部、合わせて2カ所を一般に開放。使用料を徴収することで、オープンカフェやマルシェ、路上でのライブやパフォーマンス、宣伝を目的とするプロモーションといったイベントを対象に短期間・短時間での占有を認める。占有できる場所は、整備の進行に合わせて増やしていく考え。

 「中心市街地の活性化を図るためにも、新しい駅前広場を『おもてなしの場』として積極的に活用していきたい。自治体が管理する公共空間の一般開放は珍しく、例を見ない試みだけに、社会実験を実施することで問題点を洗い出すことにした」と姫路市姫路駅周辺整備室の澤田勝也さん。「施設の構造や社会的常識に照らし合わせての制限はやむを得ないとしても、なるべく自由に利用できるようにしたいところ。まずは申し込みや問い合わせを通じて相談してもらえれば」と呼び掛ける。

 山陽百貨店(南町)と神姫バスセンター(西駅前町)に挟まれた路地・通称「間(あいだ)の道」で路上ライブを敢行していたミュージシャンは、「そのような試みがあるとは知らなかった」と驚いた表情。「私たちの活動は公共空間から締め出されてしまうケースが大半。『男前』な方針ですね、歓迎したい」と喜んだ。

 申し込みの受付は社会実験業務の委託を受けた「一般社団法人 ひとネットワークひめじ」(北条口1、TEL 079-224-2928)が担当。問い合わせは姫路駅周辺整備室(TEL 079-221-2587)まで。詳しくはホームページで確認できる。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース