世界遺産・姫路城を囲む内堀で、こたつを設置した和船「こたつ舟」の運航が3月2日、始まった。
姫路市によるエコツーリズムの促進(体験型歴史探求事業)の一環。和船は年間100日ほど運航しているが、寒い時期の営業は初。
江戸時代に城の内堀で使われていた木製の「和船」を復元した長さ約9メートルの船に電気こたつ4台を設置し、内堀を周遊する。最大8人が乗船可能。
船頭が櫓(ろ)を操ってゆっくりと進む船からは、普段は見られない角度から姫路城や石垣を眺めることができる。船内では、姫路名物の和菓子とお茶も楽しめる。
乗船した姫路市内の下村裕司さんは「水面から見上げる姫路城は、より雄大で壮麗。こたつで温まりながら見られるのは最高」と笑顔を見せていた。
土曜・日曜に運航。料金は中学生以上=2,000円、3歳~小学生=1,000円。好古園での茶席をセットにしたプランも用意する。いずれも運航日の4日前までに予約が必要だが、当日空きがあれば予約なしで乗船できる。問い合わせは「神姫観光姫路支店」(TEL 079-224-1501)。3月17日まで。