姫路城で5月26日、来城したパフォーマーチーム「笑撃武踊団」(大阪市北区)のメンバーが6月に上演する舞台「大坂炎上」をPRした。
代表の御竹龍雪さんら7人で成る同チーム。前身となるグループの結成は2002年で、大道芸や時代劇をモチーフにした「活劇」を持ち味に、路上パフォーマンスの披露や大道芸人が集まるイベントへの参画、野外劇の上演などを続けてきた。2009年末からは「笑撃武踊団」として活動。「日本のカッコイイを世界に」を合言葉に、昨年はテレビ深夜番組へのレギュラー出演も果たした。
「大坂炎上」は同チームにとって初となる大舞台。主催は在阪キー局「関西テレビ」とイベント興業会社の「キョードー大阪」。OBP円形ホール(大阪市中央区)を借り切って上演する。
「魔界活劇」と銘打った同舞台には、チームの7人と客演合わせて約40人が出演。時代設定を江戸初期に据え、滅亡した豊臣家の怨霊と戦う人々の姿を描く。怨霊が狙うヒロイン・千姫は、豊臣家最後の当主・秀頼の元妻で徳川家康の孫娘。家康役では、3月末に関西テレビを退職したばかりのフリーアナウンサー・山本浩之さんも役者として「初舞台」を踏む。
26日は、千姫役のLicacoさんをはじめ、怨霊と戦う法師・道元役の藤澤アニキさんが、同じく服部半蔵役の御竹さんと共に来城。怨霊役の若手俳優・西村快斗さんやスタッフも同行し、同城を訪れた観光客らに声を掛けながら上演をPRするチラシを配った。合間には、同城近くにある時代劇扮装(ふんそう)スタジオ「夢織館」(姫路市本町)に併設のカフェでステージにも出演。御竹さんが伝統芸能「がまの油売り」を披露することで、同店を訪れた観光客らのもてなしにも一役買った。
「姫路は千姫が再嫁した本多家の居城・姫路城のお膝元。ゆかりの地を訪れてのPRを果たせて良かった」と御竹さん。「今回の舞台はアクションあり特殊効果ありと、エンターテインメント性を重視したもの。山本さんの初舞台も話題の一つ。ぜひ観劇に訪れてほしい」と呼び掛ける。
舞台「大坂炎上」の上演日は6月9日。開演は12時と17時の2回。入場料は5,000円。