姫路護国神社(姫路市本町)で9月5日、播磨の地酒と食材を楽しむイベント「スローフードな縁日」が開催され、約1000人の来場客でにぎわった。
姫路を中心とする播磨のスローフードを見直そうと、播磨スローフード協会が主催した同イベント。スローフードとは、その土地ならではの伝統的な食文化や食材をいい、同協会では地元の蔵元が醸造する日本酒(=地酒)をスローフードのメーンに置く。2007年に初めて開催。
6回目を迎える今回は「播(ま)いて磨く 播磨地の酒」をテーマに、「龍力」ブランドで知られる「本田商店」(網干区高田)など蔵元5社と、和食をはじめフランス料理やイタリア料理、スイーツなどのブース24店が同神社境内に出店。播磨灘産のイカナゴをベースに醸造した魚醤を使用する「いかなごの魚醤焼きそば」や姫路ブランドで売り出し中の豚肉「桃色吐息」のローストポークなどが提供されたほか、変わり種では、姫路のB級ご当地グルメ「姫路おでん」を夏向けにアレンジした冷たいおでん「冷やしおでん」も登場。境内では、目当ての酒や食材を手にした来場者らが思い思いにくつろぐ様子が見られた。
「縁日に来場したのは初めて」と、浴衣姿で会場を訪れた姫路市在住の亀島祐美さんと松井恵莉さん。「地元産の食材をスローフードとして楽しみたい」と話していた。