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沖縄の伝統紡ぎ織る「布」作家が二人展-姫路のギャラリーで

写真左から平山ふさえさん、大橋ひろ美さん、中村佳子さん

写真左から平山ふさえさん、大橋ひろ美さん、中村佳子さん

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 姫路の「ギャラリーとーく」(姫路市平野町、TEL 079-288-4037)で現在、沖縄県在住の作家2人による作品展「friends~大地から布へ 染織二人展~」が開催されている。

ワークショップ参加者らの様子

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 2人は、神奈川県出身の中村佳子さん(沖縄県国頭郡東村在住)と東京都出身の平山ふさえさん(同大宜味村在住)。中村さんは沖縄独特の藍染め工芸品「琉球藍」の、平山さんは日本三大原始布の一つとされる「芭蕉布(ばしょうふ)」の、それぞれ保存と伝承に携わることを目的とし、1990年代後半に相次いで本土から移住。各自修業を重ねながら現在は、山原(やんばる)と呼ばれる沖縄本島北部に生活や作品制作の拠点を置く。

 今回の作品展は、同ギャラリーオーナー大橋ひろ美さんの招きに応じ初めて開催されたもの。琉球藍と芭蕉布による布製品や衣料品、小物品など約80点を展示するほか、7月21日には芭蕉布の織り糸を紡ぐワークショップも開催された。

 ワークショップには約10人が参加。平山さんの指導で、芭蕉布の原料となる植物「イトバショウ」の繊維から1本の糸を紡ぎ出す工程の一部にチャレンジ。慣れない作業に戸惑いながらも熱心に取り組む参加者の様子が見られた。

 「琉球藍と芭蕉布は、共に手作業による工芸品で生産量・流通量が少ない上に、後継者不足も深刻」と中村さん・平山さん。「伝統を後世へ引き継ぐことが私たちの使命。作品展が、工芸品の存在や私たちの活動を広めるきっかけになれば」と話す。

 開催時間は10時~18時(最終日は16時まで)。今月28日まで。

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