姫路・書写山円教寺で「新緑まつり」-秘仏の特別公開も

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 「西の比叡山」と呼ばれ天台宗の三大道場の一つとして知られる書写山円教寺(姫路市書写)で5月3日~6日、恒例の「新緑まつり」が開催された。

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 同イベントは、姫路の観光推進を目的に書写山円教寺の協力のもと市が毎年行うもので、年2回、書写山が新緑に包まれる同時期と紅葉の時期に開催する。 

 同寺は、966年(平安時代)に天台宗の高僧「性空(しょうくう)上人」が開いた寺院で、古くから山頂一帯が聖域として守られてきたため、樹齢何百年の樹木も多く残す。円教寺管理部長の高橋哲也さんは「文化財を守るだけでなく多くの人の目に触れる機会を提供して『活用することで文化財を守る』ことも考えている。新緑に囲まれた参道や重要文化財に触れてもらい、多くの人に円教寺を知ってもらえれば」と話す。

 期間中、円教寺の本尊「六臂如意輪観世音菩薩」や四天王像」、映画「ラストサムライ」のロケにも使われた常行堂の「阿弥陀如来坐像」、大講堂の本尊「釈迦如来坐像」など、普段は一般公開していない重要文化財特別公開ているほか、性空上人の誕生から入寂までを描いた「播周書写山縁起絵巻」を公開した。同絵巻の全文公開は今回が初めて。鳥取から訪れた夏川隆司さんは「神秘的な自然に包まれた参道を歩くのがとても気持ち良かった」と話していた。

 入山料は300円。重要文化財の特別公開は6月30日まで。

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