あぼしまち交流館(姫路市網干区)で太極拳愛好家の集い「山陳研・教室発表会」が開かれた。主催は山陽陳式太極拳研究会(岡山県備前市)。同発表会は、同会の結成1周年を記念するもの。25日。
同研究会の結成は2011年で、会員数は約30名。主宰の坂野裕さんは1988年、太極拳の源流とされる「陳式太極拳」の道へ。1993年に日中武道研究会(京都市北区)の紹介で太極拳の発源地、中国河南省温縣(おんけん)へ渡ったことをきっかけに訪中を繰り返すなど、修行を重ねてきた。「陳氏19代陳正雷氏をはじめ、内外のさまざまな老師から学び受けた『こころ』を広めたいと立ち上げたのが、同研究会」と、坂野さん。
当日は兵庫県、岡山県を中心に広島県、徳島県や大阪府からも研究生と客演者が集まり、「陳式太極-精要十八式」の表演でスタート。6歳から中高年まで幅広い年代の出演者が次々に舞台へ。演目には坂野さん考案による「原地太極拳・座式」の披露も。発表会終了後は1泊2日の合同合宿に移り、さらに研究を深めた。
「陳式太極拳は、性別や年代にかかわらず『こころ』があれば誰でも学ぶことができる武道のひとつ。着席で演技する『原地太極拳・座式』をはじめ、高齢者や体が不自由な方へのメニューもある」と、坂野さん。
同研究会への問い合わせは、坂野さんまで。問い合わせ先は、同研究会のホームページで確認できる。