イーグレひめじ(姫路市本町)で1月24日、「B-1グランプリin 姫路」の開催を記念したイベント「ご当地グルメ フォーラム」が開催された。
「食を通してまちを元気に」をテーマに2部構成で行なわれた同イベント。1部では、愛Bリーグ会長で富士宮やきそば学会会長の渡辺英彦さんが講演。「ご当地グルメでまちおこしとブランド戦略」と題し、同学会が発足してから10年間で約500億円の経済効果を生んだという「富士宮やきそば」の事例を挙げながら、行政に頼らずお金をかけないでできるプロモーション活動の方法やご当地グルメのブランディング、波及効果を持続させるポイントなどを紹介した。
渡辺さんは「ご当地グルメの存在を如何に多くの人に伝えるかが重要」とし、「イベントだけでなく日常業務も報道してもらえるように、駄じゃれやおやじギャグを盛り込んだ話題づくりが効果的」と話す。
2部では、姫路食文化協会の本田眞一郎会長や姫路おでん普及委員会の前川裕司会長、南都彰副市長が、B-1グランプリに向けた姫路おでんの取り組みなどについてパネルディスカッションを展開。「みなさんおでんきですか?」とおやじギャグであいさつした前川さんに、「まだまだ真面目すぎる」と渡辺さんが厳しくつっこみを入れる一幕も。
同委員会の取り組みについて前川さんは「イベント会場以外でも姫路おでんを食べられるような環境づくりや「姫路おでん報」を発行するなど情報発信の強化にも力を入れる」と話す。
「協力体制ができている地域は運営がうまくいっている」と渡辺さん。「ホスピタリティをもって産官学が連携できれば今まで目を向けていなかった素材も地域ブランドとして確立することができ、想定外の効果を生み出すことができる」とも。