姫路市在住で著述家・心理カウンセラーの南野原つつじさんが12月22日、書籍「絶望から希望にひっくり返す考え」を刊行した。
人生の困難や逆境に直面した際、「ものの見方をひっくり返す」ことで、心の負担を軽くし、次の行動につなげるための思考法を紹介する同書。南野原さんによると、図解やイラスト、ワークを取り入れ、心身がつらい状況にある人でも読み進められるよう工夫したという。
南野原さんが執筆を考え始めたのは約7年前。「これまでに教えてもらい、支えられてきた経験を、少しでも多くの人に伝えたいと思った」と話す。当初は子ども向けの絵本として構想していたが、幅広い世代に届けるため一般書に企画を変更した。
原稿の核となる約2万字は数年前から書きためていたが、本格的な加筆は昨年8月以降に行った。これまでブログやウェブメディアで執筆してきた約2000本の記事経験が、構成や表現の基盤になったという。
制作に当たっては、「体調や気持ちが落ち込んでいる人でも読める本」を意識し、難しい言葉を避けたほか、大きな文字や図解、表を多く使った。フォントや配色、表記の細部についても編集者と調整を重ねたという。南野原さんは「全ページカラーも検討したが、予算の関係で一部のみになった」と振り返る。
「タイトルが想定以上に重い印象になったことで、読者の期待に応えられるか不安を感じ、執筆の手が止まった時期もあった」とも。ライティングの恩師である作家の山口拓朗さんに相談した際、「作家は怖さを感じながら書くもの。その怖さはテーマに向き合っている証し」との助言を受け、執筆を再開したという。
南野原さんは大学で臨床心理学を学び、関西のラジオ局に勤務。その後、結婚・出産を経て、三児の子育て中に難病「重症筋無力症」を発症。寝たきりの闘病生活を経験した。療養中に「思考の向け方が心と体に影響する」ことを実感したという南野原さんは回復後、心理学、脳科学、仏教哲学を学び、独自の考えにまとめたという。
「姫路に嫁いで31年。生まれ故郷の大阪より長く暮らしている」と話す南野原さんはこれまで、東京や岡山、神戸でセミナーを行ってきたが、姫路での開催は少ないという。「講演会やセミナーなど、声を掛けてもらえたら。地元・姫路の人に還元できれば」とも。
四六判・216ページ。価格は1,760円。