世界遺産姫路城の大天守閣が4月2日、「ライト・イット・アップ・ブルー(LIUB)」の一環で青くライトアップされる。LIUBは毎年4 月2 日、国連の定めた世界自閉症啓発デーに合わせて、世界中のランドマーク的な建物を青色のライトで照らすイベント。
主催はライト・イット・アップ・ブルー姫路2015 実行委員会、兵庫県自閉症協会姫路ブロックなどが共催し、姫路市などが後援する。
2010 年にアメリカの自閉症支援団体によって提案され、現在は136 カ国1万カ所で行われているという同イベント。日本では翌2011 年、NPO法人「あっとオーティズム(兵庫県芦屋市)」により「LIUB in kobe」として始められ、昨年は全国35 都道府県で東京タワー、通天閣、大阪城など100カ所以上がブルーにライトアップされた。
今回、平成の大修理を終え、グランドオープン間もない姫路城の大天守をブルーにライトアップすることで、市民に広く自閉症や発達障害のことを理解してもらおうと実施が決まった。実行委員会では今後、毎年ブルーライトアップを行い、啓発だけでなく観光にもつなげたいとしている。
当日は、日没と同時に大天守をブルーにライトアップするとともに、姫路駅前北広場ステージで、17時から音楽&アートイベントとして、姫路市立飾磨西中学校吹奏楽部や口笛世界チャンピオンなどが演奏するほか、アートイベント「ブルー・ぶるー・Blue 青いアートを描こう」を行う。主催者の一人は「青い服装や青い物を持って集まってほしい」と呼び掛ける。19時からは、姫路駅前北広場から姫路城まで「光りのパレード」を行う。
ステージでは募金を呼び掛け、100 円以上募金した人に光るブレスレット(ブルー)を進呈する。