再整備が大詰めを迎えるJR姫路駅北駅前広場で先行供用中のシンボル施設「姫路城眺望デッキ」「サンクンガーデン」の愛称が12月12日、発表された。
両施設は姫路市が整備。今年8月から9月にかけて愛称を広く公募したところ、約1000人から延べ1273案が集まった。1次と2次合わせて2回の選考を経て決まった愛称は、城眺望デッキが「キャッスルビュー」で、サンクンガーデンが「キャッスルガーデン」。2次選考では「『分かりやすさ』『呼びやすさ』『親しみやすさ』などを重視した」(同市姫路駅周辺整備室)という。
決定を受け「まち」の声を聞いた。
「どこかで聞いたような平凡な愛称に落ち着いたのは惜しい」と話すのは、姫路市在住の水野雅滋さん。「公募では、都市化の進展で消失した『飾磨門』(=城眺望デッキ)と『外堀』(=サンクンガーデン)といった姫路城の城構えをイメージさせる愛称を求めていたはずだが、(愛称への)盛り込みをあきらめたのだろうか」とも。
宍粟市在住の秋武美穂里さんは「わかりやすくてよい。変に力が入った愛称は定着しにくい気がするし、何より格好悪い。多数が使う施設なので、呼びやすく親しみやすいのが一番だと思う」と歓迎する。
同市は17日、両施設の「名付け親」を市庁舎に招いて表彰する予定。