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忍者集団が作った手裏剣、姫路城下にお目見え-「三木金物」メーカーとコラボ

手裏剣を開発した「姫路忍者会」のメンバーら。販売店の一つ「時代カフェ」(姫路市本町)で(写真提供=夢織館)

手裏剣を開発した「姫路忍者会」のメンバーら。販売店の一つ「時代カフェ」(姫路市本町)で(写真提供=夢織館)

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 姫路城周辺で鍛錬に励む忍者集団「姫路忍者会」が現在、同城を訪れる観光客向けに土産物として新たに開発したオリジナル手裏剣「姫路忍者手裏剣」を売り出している。

製造は金物産地・三木市のメーカー

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 同会の頭目で現役の忍者・影丸さんのアイデアで開発。鉄製で直径約10センチ。表面には姫路城を築いた戦国武将・池田輝政の紋所「丸にアゲハチョウ」と「姫路忍者」の刻印が入る。観賞用。刃は入れず突起の先端を丸めるなど安全性に配慮する。

 「姫路城の平和を陰で支える忍者として『本気』で作った品」と影丸さん。「鍛錬の成果を観光客へ披露する場などでのPRに努めるとともに、姫路での『手裏剣選手権』開催も視野に入れている」と話す。

 手裏剣の製作は、草刈り機などに装着する円形のこぎり「チップソー」製造メーカーの関西洋鋸に依頼。同社がある三木市は戦国時代以来の歴史を持つ金属鍛造品の産地として「三木金物」ブランドで知られる。現在も、「こて」「のみ」「かんな」「のこ(のこぎり)」といった大工道具製造での全国シェアは約70%(2010年工芸統計調査)。「小刀」を加えた5品目が「播州三木打刃物」として国の伝統的工芸品指定を受ける。

 同社の芦原強社長は「従来なかった土産物として喜んでもらえるように『本物』を目指した。質感や作りから三木の『技』を感じ取ってもらえれば」と自信をのぞかせる。

 価格は1,350円。ケース付き。週末を中心に影丸さんら忍者が姿を見せる「時代カフェ」(姫路市本町)のほか、城内の売店などでも販売する。

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