北駅前広場の整備が進むJR姫路駅前で8月12日、駅への送迎などにマイカーが使うロータリー「東側一般車乗降場」の供用が始まった。

ロータリーから山陽姫路駅を望む

　北駅前広場を歩行者と公共交通の優先空間「トランジットモール」として整備中の同駅前。今年3月以来、整備に伴う新たな施設が相次いでお目見えしている。商業施設では地下街「グランフェスタ」（3月）と新駅ビル「ピオレ姫路」（4月）が、公共施設では半地下式庭園「サンクンガーデン」（4月）と「姫路城眺望デッキ」（6月）、同駅と山陽姫路駅、バスターミナルを結ぶ「歩行者デッキ」（同）が、それぞれオープン。7月には、新たなバスターミナルの建設にも着手した。

　供用が始まったロータリーは、広場整備の一環として姫路市が建設。駅東側の内々環状東線方面から同駅前へ入るマイカーなど一般車両を対象に、同駅への送迎など短時間の停車に限り利用できる。最寄りの改札口は東口。ロータリー中央には地下街「グランフェスタ」への昇降口も新設した。ロータリーからは、アーケード街「みゆき通り」へも車道を横断することなくアクセスできる。

　同ロータリーの供用開始に合わせ、駅東側の仮設ロータリー「東側一般車仮乗降場」は11日で廃止。車両の乗り入れができなくなった。

　姫路市在住の松田勢都子さんは「駅への送迎が便利になる」と歓迎する一方、「仮設ロータリーの廃止を知らせる看板はあったが、新ロータリーへの誘導表示が見当たらないのは困る」と注文を付けた。

　同駅前では現在、内々環状西線からアクセスする駅西側にも同様のロータリーを建設中。2014年3月までの供用開始を見込む。