姫路の真宗大谷派寺院「西勝寺」(姫路市船津町)で7月15日、ライブとマルシェを併せたイベント「~つながる出遇い~ お寺でライブ&楽市楽座 ~エコと自然~ 」が開催される。
約500年前の創建と伝わる同寺。姫路市郊外の農村地帯にある集落に伽藍を構える。幅広の階段を備えた「ぬれ縁」を巡らせると共に仕切りのない室内を持つ本堂は、真宗寺院ならではの特徴。古くはさまざまな行事で門徒(信者)らが集まり、語らう場でもあったという。
イベントは、「昔に倣い、寺を人と人とをつなげる場所にしていきたい」と願う住職・後藤順さんが発案。仏教発祥の国・インドの民族楽器シタールの奏者田中峰彦さんらを招き、エスニックミュージックのライブを開く。ライブには、同じくタブラ奏者の田中りこさんも出演。荒玉哲朗さんがコントラバスを受け持ち、峰彦さんのオリジナル曲のほか、ビートルズをはじめとするポピュラーナンバーなどを披露する予定。
ライブ開催を前に境内では順さんの妻・園子さんの招きに応じ、食品や日用雑貨品、園芸品などの店のオーナー約10人がブース出店。中世の楽市楽座をモチーフにマルシェを開く。
「いずれのブースも、地産地消やエコロジーに軸足を置く品を提供してくれる」と園子さん。「ライブへの来場客にぜひ紹介したいと考え出店を依頼した」と振り返る。「エコロジーの観点から、『マイ箸』『マイコップ』の持参に協力してほしい」とも。
開催時間は、マルシェ「楽市楽座」=13時~(入場無料)、ライブ=18時~(1,000円、小学生以下無料)。12時から「お勤め」(読経)と法話も行う。ライブチケットの問い合わせは世話役の福永雅文さん(TEL 079-228-9933)まで。