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自転車で「中国大返し」-秀吉・官兵衛の行軍再現で姫路城をPR

平成の大修理中の姫路城をPRしようと6月6日・8日に行われる「中国大返し」自転車キャラバンのリーダー・駒田かすみさん。姫路城三の丸広場(姫路市本町)で。5月14日

平成の大修理中の姫路城をPRしようと6月6日・8日に行われる「中国大返し」自転車キャラバンのリーダー・駒田かすみさん。姫路城三の丸広場(姫路市本町)で。5月14日

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 平成の大修理中の姫路城をPRしようと6月6日・8日、同城にまつわる戦国時代のエピソード「中国大返し」を再現する自転車キャラバンが行われる。

姫路ゆかりの「黒田官兵衛」も併せてPR

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 姫路市内のツイッターユーザらでつくる市民団体「ツイッター姫路交流会」が企画する同キャラバン。同交流会が毎年秋に開催している祭り「姫路城応援フェスティバル」の関連イベントとして行う。

 同フェスは2011年に初めて開催。2015年まで続く「平成の大修理」で来城客数に陰りが見られる姫路城への観光誘致を図ろうと、姫路市の観光振興事業「姫路城応援事業」を同交流会が受託することで、毎年秋に行ってきた。

 自転車でのキャラバンは昨年のフェスでも実施。姫路城から桑名市(三重県)までの約240キロ間で開催をアピールした。今年のキャラバンでは、2014年放映予定のNHK大河ドラマ「軍師官兵衛」で姫路が舞台となることも併せてPRしようと計画。ドラマの主人公・黒田官兵衛の進言で秀吉が実行したとされる「中国大返し」にちなむコースを選んだ。

 「大返し」は、1582(天正10)年に羽柴秀吉が黒田官兵衛とともに、備中高松城(岡山市北区)から姫路城を経て大山崎(京都府)まで大軍を率いて行軍したとされるエピソード。京都で起こった「本能寺の変」の首謀者・明智光秀との対決を期し、約200キロを数日で踏破したと伝わる。

 「官兵衛の献策による『大返し』は、秀吉が天下統一へのきっかけをつかむことになったエピソード」と話すのは、キャラバンでリーダーを務める同交流会の駒田かすみさん(姫路市在住)。「異説の存在も承知しているが、そこは戦国の『ロマン』を重視。キャラバンの背景に取り入れた」という。

 キャラバンには、駒田さんをはじめとする自転車愛好者ら約10人が参加。「応援フェス」と「官兵衛」をPRするのぼりを背負い、6日朝に備中高松城跡を出発して姫路城まで走る。岡山市など沿道6市町庁舎と岡山県庁への親善訪問も予定。8日は姫路城から阪神間を経て大山崎を目指し、沿道の各所に立ち寄りながら週末を過ごす人々へのPRに努める。

 「両日とも自転車での参加者を募集。一部区間での参加も歓迎」と駒田さん。「キャラバンの様子は動画を生配信する『ツイキャス』で発信していく予定。沿道でもぜひ声援を」と呼び掛ける。

 キャラバンの出発予定時刻は、6日=9時(備中高松城)、8日=8時(姫路城)。詳しくは同交流会のフェイスブックページで確認できる。

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