11月30日で定期運行を終了した初代新幹線0系が12月14日、大阪-博多間で「さようなら運転」を実施した。
定期運行では2000年3月から「こだま」としてのみ運行されていた0系だが、この日は当時を再現して「ひかり340号」として姫路駅に到着した。
ホームには、最後の勇姿を見届けようとする多くのファンが集まり、停車中に花束の贈呈式なども行われた。
混雑する場所は危険だからと、東京から0系を撮影するために夫婦で姫路に来ていた、鉄道友の会参与の沢柳健一さん(84)は「鉄道ファンとしてもたもたしてられないという思いで、危ないのを承知で0系の最後を見届けに来た。実は1964(昭和 39)年に東京で行われた初運行の時も撮影に出向き、その第1号に妻と二人で乗車した経験がある。当時、妻のお腹には第一子がいて非常に危ない状態だったが、その2日後に無事生まれたということもあり、0系には特に深い思い出がある」と0系とともに歩んだ人生を振り返った。