姫路市と姉妹都市提携を結ぶ松本市(長野県)が4月26日から、姫路市民を対象に市内の景勝地・上高地で同市が運営する宿泊施設の優待割引を始める。
割引を始めるのは、「上高地アルペンホテル」(TEL 0263-95-2231)と山小屋「徳沢ロッヂ」(TEL 0263-95-2526)。いずれも松本市が運営する施設で、優待の対象は姫路市民。市内に在住しているか市内へ通勤していることが条件となる。
割引となるのは宿泊料金で、両施設とも一般料金の3割引で優待。アルペンホテルを1万290円~1万6,170円で、徳沢ロッヂを7,130円で、それぞれ利用できる(=1人あたり1泊2食付きの目安。部屋タイプ・季節・利用人数により異なる)ほか、優待利用客には市営上高地食堂で使えるクーポン券も進呈する。
姫路市と松本市の姉妹都市提携は1966(昭和41)年。国宝の城(姫路城・松本城)を市内に持つ縁で協定を結んだ。提携当時の上高地は旧安曇村内にあったが、同村は2005年4月に松本市と合併。上高地も松本市内となったことから観光客の誘致拡大を目指し、今回のキャンペーン実施となった。
「上高地は日本有数の山岳景勝地。この機会に来訪し、大正池や明神池の散策や、河童橋から望む穂高岳の眺望などをぜひ楽しんでいただきたい」と松本市山岳観光課の加藤一朗さん。「キャンペーンは11月まで。季節ごとに姿を変える自然と親しんでもらえれば。登山基地にもぜひ」とキャンペーン利用を呼び掛ける。
利用期間は、アルペンホテル=11月15日まで、徳沢ロッヂ=11月上旬の冬季閉鎖まで。要予約。予約は電話かファクスを利用し、姫路市民であることを告げて申し込む。利用当日には、市内に在住している場合は住所を証明できる免許証や保険証などを、勤務している場合は在籍する事業所の住所が入った社員証などを、それぞれ提示した場合のみ割引が適用となるので注意が必要。
「グループの利用では、姫路市民の方が1人いればグループ全員に割引を適用する」と加藤さん。「詳しくは施設に直接問い合わせてもらうことで対応していく」と話す。