姫路・広畑の住宅街で4月7日、地域住民を対象に地元商店主らが手作りで企画したイベント「LOVE IN 西蒲田」が開催された。
昨年12月に初めて開いた同イベント。2回目を数える今回は、ホットドッグ店「Star Dog Cafe(スタードッグカフェ)」(姫路市広畑区西蒲田)を営むキャサリン・ライアンさんと夫のダニエルさんを中心に、隣接するベーカリー「ローザンヌ」(同)とコロッケ店「ばーばんのロイヤルコロッケ」(同)の3店が企画した。当初の開催日は4月6日を予定していたが、接近した強い低気圧の影響で延期。翌7日の開催となった。
当日は3店が特設ブースを開設。ホットドッグやパン、コロッケなどを提供した。会場には、クレープの移動販売車と回転焼き風お好み焼き「たこぱん」の屋台も登場。ライアン夫妻の招きに応じたピアニストの屋地岡寛さん(愛媛県松山市)がリーダーを務めるバンドで、この日のために結成された「スタードッグバンド」の3人が演奏するジャズやポップスが流れる中、地域住民をはじめ、イベント開催を聞きつけた近隣スーパーの買い物客らが訪れ、手作りの「ミニ・イベント」を楽しむ様子が見られた。
ホットドッグ店では、長さ約40センチのフランスパン1本を丸ごと使う巨大ホットドッグ「トレーラードッグ」(1,500円)を披露。「予定通り6日に開催されていれば、常連客の外国人を招いて『早食い競争』をしてもらう予定だった」と残念そうに話すダニエルさん。一方で、同メニューは3分以内の完食で無料となる名物メニューとあり、店に居合わせた子どもたちの熱いまなざしを受けていた。
「イベントの開催は、毎日のように来店してくれる子どもたちや、支えてくれる地域の皆さんへの恩返しのつもり。出店や演奏で協力してくれる皆さんにも感謝は尽きない。開店1年をきっかけに、このほど指定を受けた『こども110番』としての活動などを通じて、今後も子どもたちの笑顔を守っていきたい」と話し、地域に根差した店づくりへの思いを新たにした。