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30年ぶり「凧」飾り迎春-景気も上がれと姫路の陶器店

約30年ぶりに凧(たこ)のディスプレイを復活させるなど迎春準備を整えて新年を待つ陶器店「こーま」(姫路市二階町)

約30年ぶりに凧(たこ)のディスプレイを復活させるなど迎春準備を整えて新年を待つ陶器店「こーま」(姫路市二階町)

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 迎春準備がたけなわを迎える姫路駅前のアーケード街で現在、各商店がクリスマス向けのディスプレーを正月向けに衣替えし、新年を待ちわびる様子が見られる。

二階町通りの陶器店では約30年ぶりに凧の飾り付けが復活

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 アーケード街の一つ・二階町通りの陶器店「こーま」(姫路市二階町、TEL 079-281-3500)では、他店に先駆け12月24日にディスプレーを衣替え。店頭では、「ユズリハ」の葉などをあしらうしめ縄を引き回し、しめ飾りや「笑門来福」の神札も掲げて新年の訪れを待つ。

 「新しい葉が出そろうと古い葉を一斉に落とすことから『譲り葉』ともいう『ユズリハ』は、家が代々続いていくことを願う縁起物で宮島(広島県)から、笑門来福(笑う門には福来たる)の神札は熊野(和歌山、三重両県の一部)から、それぞれ風習を取り入れたもの」と店主の高馬和宏さん。「魔を払うとされる獅子舞の『獅子』も飾るなど、縁起がよい風習はどんどん取り入れている」と説明する。

 ディスプレーの中でも目を引くのは、先代店主が会津(福島県)から買い求めてきたという大型の凧(たこ)3枚で、お目見え以来昭和後期までは正月恒例のディスプレーとして毎年店頭へ掲げ、買い物客らに親しまれていたもの。今年は約30年ぶりに3枚そろえて飾り付けた。

 「姫路の『まち』が活気にあふれていた頃のディスプレー。空高く舞い上がる凧になぞらえ景気浮上をと思い立ち復活させた」と高馬さん。「二階町通りをはじめとするアーケード街のにぎわいや、みなさんの『元気』にもつながれば」と願いを込める。

 同店は31日から正月休み中だが、凧はアーケード街を通る初詣客などを店頭で迎える。初売りは1月4日。6日までの3日間は1,000円以上の購入客に粗品(各日30個限定)も配る。営業時間は9時30分~18時(7日から18時45分)。

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