姫路市商店街連合会などがつくる「姫路商業まちづくり協議会」が現在、姫路駅前地区をはじめとする商店街の集客力向上につながるアイデアを公募する「商店街元気アイデアコンテスト」を懸賞金付きで実施している。
商店街に新たなにぎわいの創出を目指して実施する同コンテスト。市内の商店街や小売市場などを対象エリアに、魅力や集客力の向上につながるアイデアを求める。
市内の商店街を取り巻く環境は、神戸・大阪といった大都市との都市間競争での劣勢に加え、郊外ではロードサイド型の大規模商業施設が台頭。中心市街地でもJR西日本系の神戸SC開発(神戸市東灘区)が手掛けるJR姫路駅総合開発プロジェクトにより新たな商業施設の集積が進み、2013年春には同プロジェクトの集大成として東急ハンズなどが入る新姫路駅ビル「ピオレ」の開業も決まるなど、年々厳しさを増す。
一方、2014年のNHK大河ドラマで姫路出身の武将・黒田官兵衛を描く「軍師官兵衛」の放映が決定。2015年には「平成の大修理」を終えて姫路城大天守のお披露目も予定されることから、観光客をはじめとする来街者の増加が期待されるなど、明るい材料も見られる。
同協議会が、同様の公募を懸賞金付き行うのは初めて。「現状の課題を発見・分析し、解決の一助となるような実現性の高いアイデアを寄せてもらえれば」と、ホームページなどを通じて個人のみならず市内の事業所にも広く応募を呼び掛ける。
懸賞金の最高額は30万円。募集期間は1月31日まで。詳しくはホームページで確認できる。