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盆休みの姫路城にぎわう-「天空の白鷺」は1時間待ち

盆休みの観光客らでにぎわう姫路城三の丸広場。写真右奥に姫路城大天守修理見学施設「天空の白鷺(しらさぎ)」が、左奥に「菱(ひし)の門」が見える。

盆休みの観光客らでにぎわう姫路城三の丸広場。写真右奥に姫路城大天守修理見学施設「天空の白鷺(しらさぎ)」が、左奥に「菱(ひし)の門」が見える。

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 平成の大修理が続く姫路城では8月15日、盆休みを利用して訪れる観光客らを多数迎えたことから大天守修理見学施設「天空の白鷺(しらさぎ)」の入場待ち時間が1時間を超えるなどにぎわいを見せた。

エレベーターの待ち時間が1時間に

 厚い雲に覆われた15日朝の姫路市内。最低気温は28.5度と37日連続の熱帯夜を記録し、蒸し暑いスタートになった。姫路城では、有料エリアへの入口となる菱(ひし)の門へ9時の開門と同時にミスト状の冷水を吹き出すことで周囲の気温を2~3度下げる効果があるといわれる冷却装置「ドライミスト」を設置。入場客へのサービスに努め、集まった人がしきりに汗をぬぐいながらミストを浴びて涼む様子が見られた。

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 10時には、地上50メートルの「天空の白鷺」へアクセスするエレベーターがフル回転状態に。予約客はスムーズに入場できたものの、予約がない客の待ち時間は30分を超え、11時頃には1時間へ拡大した。

 「お盆時期の13日以降は、連日約4000人が天空の白鷺に入場。一部時間帯で混雑が見られる」と姫路市城周辺整備室の石原智弘さん。「来場前の予約があれば、秋以降の観光シーズン中もスムーズに入場できる」と説明し、インターネットなどによる予約システムの活用を呼び掛けた。

 12時には、姫路城周辺の商店にも多数の観光客が訪れ始め、飲食店の中には行列ができるところも。「姫路城お隠れバーガー」をはじめとする姫路のご当地バーガーで知られる「やっさ弁当」(姫路市本町)では、店主の加藤元美さんらが厨房(ちゅうぼう)に立ち、目当ての客らへの対応に追われた。

 「姫路城への観光客減少が叫ばれる中、ガイドブックなどを見て訪れてくれる人が途切れず、うれしい限り」と加藤さん。「大修理中に観光地としてのレベルが下がるようではいけない。お城の姿が見えなくても満足してもらえるだけの商品を提供することが、観光客のリピートにつながると信じて努力している」と話し、再び大天守が姿を見せる2014年を見越した取り組みが続く。

 17時には菱の門が閉門。門を出る観光客の中には名残惜しそうに城内を振り返る人も。初めて姫路城を訪れたという阿部文明さん(札幌市清田区在住)は、「日本の美に触れることができて満足。しかし暑さには参った」と苦笑。「次回は大修理が終わってから、桜の季節に訪ねたい」と話し、天空の白鷺を背景に妻の沙保里さんをカメラに収めた。