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姫路・津の宮で千燈祭-「夏越祓」の神事に合わせ

拝殿から本殿にかけ置かれたろうそく約1000本の炎が揺れる。写真は入江修司さん提供

拝殿から本殿にかけ置かれたろうそく約1000本の炎が揺れる。写真は入江修司さん提供

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 姫路・網干の魚吹八幡神社(通称津の宮、姫路市網干区宮内)で7月14日、「夏越祓(なごしのはらえ)」の神事に合わせ、拝殿内に約1000本のろうそくをともす年中行事「千燈祭」が執り行われた。

拝殿前にしつらえられた「茅の輪」

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 夏越祓は、「茅(ち)の輪」と呼ばれるカヤ製の輪をくぐり抜ける神事。8の字を描くように歩いて茅の輪をくぐることで、今年の正月から6月までに得た罪や汚れをはらい清めることができるとされる。同神社に先駆け姫路では、6月30日から7月初旬にかけて廣峯(ひろみね)神社(広嶺山)や播磨国総社(総社本町)などでも執り行われた。同様の神事は市内各地の神社に見られるが、「千燈祭」は津の宮ならではの夏の風物詩。同神社の氏子らが中心となって執り行う。

 当日は、この日のためにしつらえた直径約2.5メートルの茅の輪を善男善女が次々にくぐり抜け厄払い。拝殿から漏れるろうそくの明かりに照らされながら、かしわ手を打つ姿が見られた。

 「厳かな雰囲気に心が洗われるよう」と同神社を観光で訪れた小田嶋源喜さん(静岡県在住)。「ろうそくの明かりが幻想的」と話す妻ゐづ子さんと共にゆっくりと茅の輪をくぐった。

 千燈祭を終えると津の宮は、毎年10月の勇壮な秋祭りを待ちわびながら静かな日常に戻る。

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