姫路の夢前川河川敷(姫路市広畑区本町)で5月20日、「夢前川 川まつり」が開催され、地元住民など多数が訪れにぎわいを見せた。
毎年5月に開催される同イベント。夢前川の水質悪化が深刻となった昭和30年代前半に「川も街も人の心も美しく」をテーマに始まった河川美化活動をルーツとし、河川敷が公園として整備された昭和40年頃からは新日本製鐵広畑製鐵所をはじめ広畑地区の企業約70社が参画する広畑経済同友会が主催。住民参加型の「町おこし」イベントに進化し、同地区のにぎわい創出に貢献してきた。
38回目を迎える今回は、同イベントが荒天や新型インフルの影響、東日本大震災発生による自粛により3年続いて中止となったことから、2008年以来4年ぶりの開催となった。
会場では、地元小学生らが参加する鼓笛パレードなど約20のプログラムが展開されたほか地元自治会や移動販売業者らによる露店も出店。夜には約700発の花火がイベントのフィナーレを飾った。
「川まつりが終わると夏が来る。毎年楽しみに参加している」と孫を連れて会場を訪れた小西昭夫さん(姫路市)。「4年ぶりの花火に感慨を覚えた。元気に過ごして来年も参加したい」と話し、眠り込んだ孫を背に家路へついた。