野里旧街道(姫路市野里地区)で8月9日、「第63回 お夏・清十郎まつり」が行われた。
浄瑠璃などで知られるお夏と清十郎の物語は、身分を越えて愛し合うも添い遂げられなかった男女の悲恋を書いたもので、姫路で実際に起こった事件を題材にしたといわれる。
同祭りは、「お夏・清十郎比翼塚」がある慶雲寺(野里慶雲寺前町)で2人を供養する「供養祭」が開かれたのが始まり。現在は同地区の夏祭りとして毎年行われている。
当日、供養祭が行われた後、17時ごろからパレードが始まり、「お夏・清十郎二人連れ」や播州音頭を踊りながら進む「手流し踊り」「姫路お城の女王」、保育園児による「鼓笛隊」などが商店街を練り歩いた。2人連れの清十郎役は上口大晴さんが(18)が、お夏役は吉田優香さん(19)が、それぞれ務めた。
パレードに参加したことについて、上口さんと吉田さんは「地域の祭りで貴重な体験ができて良かった」と話していた。