日本玩具博物館(姫路市香寺町)が11月10日、開館50周年を迎える。
井上重義館長が感銘を受けた斎藤良輔さんの著書「日本の郷土玩具」
日本および世界160カ国の玩具や関連資料約9万点を収蔵する同博物館。館長の井上重義さんは、山陽電気鉄道に勤務していた1963(昭和38)年、玩具研究家・斎藤良輔さんの著書「日本の郷土玩具」に感銘を受け、評価されずに失われつつあった郷土玩具を後世に残そうと収集を始めたという。1974(昭和49)年に自宅の一部を開放し、「井上郷土玩具館」としてコレクションを公開。1984(昭和59)年、現在の名称に改称した。
現在、11月10日に開催予定の50周年記念イベントに向けて、同博物館にまつわる思い出のエピソードや写真、メッセージを募集している。応募はメールやウェブサイトで受け付ける。集まった写真やメッセージはウェブサイト上で掲載する。
井上さんは「皆さまのエピソードやメッセージが、博物館の意義を再確認する貴重な機会になる。当館の役割や機能について理解を深めるきっかけにもしたい」と話す。「皆さまの協力で、郷土玩具の保存と伝承に取り組んでいきたい」とも。