町家の魅力を再発見するイベント「町家の日in姫路」が3月2日から、網干・飾磨・野里・城西の姫路市内4地区で開催される。
3月をMarch(マーチ)、8(や)日として「まちや」と読む語呂合わせから一般社団法人日本記念日協会が3月8日を「町家の日」と制定し、2017(平成29)年に始めた取り組み。普段は公開されていない町家の見学のほか、町家での暮らしを体験できるワークショップや、町家の食材を使った料理を販売するマルシェなどを催す。
網干地区の古民家を利用したシェア型書店「本と酒の鍛冶六」では、古本や日本酒、ワイン、コーヒーなどを販売する。築320年旧龍野藩大庄屋片岡家の元米蔵が、小さなカフェ「cafeきなり」として営業する。野里地区の築140年の「塩本家」ではアクセサリーやアルミ製品の作家展、「西納家」では建物内覧とみたらし団子の販売、「大野家」では「昭和いろいろ展」として昭和の時代に使われた懐かしい品物の展示や鉄道旅のトークショーを行う。
各地区では、町家と地域の歴史的建造物を巡る町歩きも予定する。「本と酒の鍛冶六」店主の濱田大規さんは「昔ながらの暮らしの知恵や美しさを感じられる町家と、地域の歴史を刻む建造物の魅力を体感してほしい」と呼びかける。
各イベントの開催日時と内容はウェブサイトで確認できる。3月10日まで。