1日1組限定の貸し切り型ホテル「UTAKATA(うたかた) HOTEL HIMEJI」(姫路市二階町)が2月3日、二階町商店街にオープンした。
運営はワンパレード。社長の畠中卓人さんは「姫路は世界遺産の姫路城もあり、交通の便も充実して便利。便利ゆえに日帰りで帰ってしまう観光客も多く、宿泊者数が少ないというデメリットもある」と話す。
同ホテルが位置する二階町商店街は姫路駅と姫路城の間に位置し、江戸時代から続く歴史ある商店街で、火災対策のため平屋建てしか認められていなかった。長壁神社、播磨国総社、西の船場御坊などの神社仏閣をつなぐ参道であり、多くの旅人が行き来する宿場であることから、例外的に2階建ての建物が許可された。二階町商店街の名前の由来ともいわれている。
畠中さんは「江戸時代の歴史と文化を感じられるだけでなく、住民の日常も体験できる」と同商店街の2階をリノベーションした。
面積は48坪。和室、リビングダイニング、寝室を用意する。最大宿泊人数は12人。食器や冷蔵庫、レンジなどのほか、包丁、ボウル、ラップやアルミホイル、箸、スポンジ、おろし金、栓抜きなどを取りそろえる。
畠中さんは「家族や友人など気兼ねなく宿泊してもらいたい」と呼びかける。
料金は1泊6万円(食事なし)。