姫路・安富の「加茂神社」(通称安志稲荷、姫路市安富町安志、TEL 0790-66-3180)に奉納された辰(たつ)年の「大えと飾り」が設置され、年始の参拝者を迎える準備が整った。
大えとは、十二支にちなんだモチーフに年替わりで製作する飾り物で、毎年12月に奉納。翌年の3月にかけて飾る習わしで、社殿前と参道入り口に2体を飾る。今年は地元の建設会社が約1カ月かけて作った。社殿前の1体は、高さ5メートル、横幅6メートル、長さ4メートルで、重さは約2トン。
近くを走る中国自動車道をまたぐ朱塗りの橋と遠くからも見える大きな鳥居と共に、同神社の名物として広く知られている。宮司の真田慶樹さんによると、大えとが飾られると同時に見物客が来るという。「今回も立派な作品が仕上がった。参拝に訪れてほしい」と真田さん。
年始の参拝客は三が日で9万人を見込む。解体後の稲穂は家畜の飼料などに使う。