「DINING らん」(姫路市三左衛門堀西の町、TEL 090-6973-0289)が11月15日、オープン3カ月を迎えた。
店舗面積は約12坪。席数はテーブル=5卓16席。店主の長谷川みつ余さんは、2012(平成24)年まで専業主婦として過ごしていたが、夫の死後、自宅でふさぎ込んでいたところ、5人の子どもたちからの提案で社会に飛び出し、パートとして働くことを決意したという。
社会との触れ合いから元気を取り戻し、自分にできることを模索する中で、「お母さんの料理は絶品。特にお父さんが好きだった具だくさんの肉吸いは受けるはず」という子どもたちの後押しを受け、起業に踏み切り同店をオープンした。
テーブルの大きさや色、椅子の高さや座り心地、観葉植物の配置など店づくりの全てに不安を抱いていた長谷川さんに子どもたちはいつも、「お母さんが好きなようにやればいい。お客さんのためにやりたいことをすればいいんだよと励ましてくれた」(長谷川さん)という。
提供メニューは「肉吸い定食」「おでん定食」「プルコギ定食」(以上1,000円)の3種類。フードメニューを注文した人にはコーヒーを100円でセットする。オープンから3カ月がたち、客からの提案で「週変わりのメニュー」を追加した。
長谷川さんは「開店時には、大々的な告知をしなかったが近隣の人や仕事の合間に立ち寄ってくれるお客さまが増えてきた。テイクアウトや夜の営業のリクエストもあり、少しずつでもお客さまの期待に応えていきたい」と笑顔を見せる。
店を手伝う娘の侑姫さんは「店名の『らん』は、団らんの『らん』。母が思うように、お客さまがほっこりと集まる場所になれば」と期待を寄せる。
営業時間は11時30分~14時30分。