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「森の妖精」モリアオガエル 姫路市立水族館で貴重な展示開始

桜の木の枝で産卵するモリアオガエル

桜の木の枝で産卵するモリアオガエル

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 主に樹上に生息する希少なカエル「モリアオガエル」が姫路市立水族館(姫路市西延末、TEL 079-297-0321)で6月11日から展示されている。

モリアオガエル卵塊

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 兵庫県内の田んぼから産地にかけて広く生息する日本固有種で、森林などに暮らしていることから「森の妖精」とも呼ばれる。近年は木の伐採などで生息地が失われ、環境の変化、外来種の影響などにより個体数が減少し、兵庫県版レッドリストでは絶滅の危機が増大している「Bランク」に指定されている。

 体長は雄が4~6センチ、雌が5~8センチ。体色は背面が緑色で、個体や地域により背面や四肢に黒色や暗褐色の不規則な斑紋がある。

 非繁殖期は主に森林に生息するが、産卵期の6月から7月になると山から下りてきて、生息地付近の湖沼や水田、湿地に集まる。

 一般的にカエルは水中に産卵するものがほとんどだが、モリアオガエルは水面上にせり出した木の枝や草の上、地上などに白い泡状の卵塊を作るのが特徴。繁殖期になると1匹の雌の背中に複数の雄がしがみつき、産卵を促す。

 同水族館では14匹を飼育しており、一部を新館2階で展示している。展示は7月末までを予定しているがモリアオガエルの体調に合わせて展示期間を決める。

 飼育担当者の竹田正義さんは「身近なカエルでありながら、間近で見る機会がほとんどない。実際の個体を見てもらい、カエルや自然について考えるきっかけにしてもらえれば」と来館を呼びかける。

 開館時間は9時~17時(入館は16時30分まで)。火曜休館(祝日の場合は翌日)。

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