ショッピングセンター「ピオレ姫路」(姫路市駅前町)が4月26日、「第9回日本SC(ショッピングセンター)大賞・第7回地域貢献大賞」のES賞を受賞した。
日本ショッピングセンター協会が定めた同賞。従業員満足(ES)の取り組みが特に優れているショッピングセンターに授与され、2017(平成29)年の「イクスピアリ」(千葉県浦安市)、2018(平成30)年の「第8回 新静岡セノバ」(静岡市)と「JRタワー」(札幌市)に続いた。
同ショッピングセンターが評価されたのは、働きやすい環境づくりやスタッフのモチベーションアップ、慰労施策の充実、ES関連の新しい取り組みへの積極的挑戦。2016(平成28)年秋には地下飲食店の閉店時間を23時から1時間繰り上げて22時に変更した。2017年4月には、物販店の閉店時間を1時間繰り上げて20時に変更するなど、営業時間短縮の取り組みを他施設に先駆けて実施し、テナントから高い評価を得ているという。休館日は12月31日と元日の2連休を含め年間に7日設けている。
慰労施策では、「買い物をしたいが忙しくてできない」という従業員の声をもとに、2021年度からはポイントカード「ジョイワンカード」で店舗スタッフ限定の「5倍ポイントアップキャンペーン」を一般客向けとは別期間(9月と3月)に実施し、従業員の満足度向上に努めている。従業員研修では、オンデマンド型研修の動画を増やし、講師が個別に店舗を巡回する臨店研修を主にするなど、研修に参加しやすい環境作りに取り組んでいる。館内には写真撮影用のフォトスポットを設け、従業員によるSNS投稿をバックアップするなど、多彩な施策が同賞の受賞につながった。
ピオレ姫路を運営するJR西日本アーバン開発の佐々木瑠嘉さんは「ES賞の受賞に心から感謝している。私たちが大切にしている従業員満足度が、このように認められたことを誇りに思う。今後もより一層、従業員の幸福感を高めるために尽力していきたい」と笑顔を見せる