製革業者・山陽(姫路市東郷町、TEL 079-281-2141)が10月6日、新ブランド「TAANNERR(タァンネリル)」の商品の販売を始めた。
同社は1911(明治44)年創立。10代目社長の戸田健一さんは姫路市には皮革工場が集積し、国内を代表する皮革産業発祥の地でありながらも消費者に広く知られていないことに危惧の念を抱いたという。
「製革業者が高品質な皮革製品を製造販売することで、皮革産業を広くアピールし、需要の拡大を図りたい」とブランドを立ち上げた。ブランド名は、TANNER(タンナー=製革業者)をベースに文字を重ね、過去から未来へ続いていくことを表した造語。
主力商品はビジネスバッグ(16万8,000円)やトートバッグ(11万5,000円)で、黒を基調にシンプルなデザインを心がける。長財布や折り畳みの革財布、キーケースなどの小物もラインアップする。
商品はウェブサイトで販売する。11月18日~27日には、神戸市三宮高架商店街で販売イベントを行う。
戸田さんは「いずれは姫路の観光スポットとなり、多くの人に立ち寄ってもらえるブランド店舗も立ち上げたい」と意気込みを見せる。