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姫路・網干の酒蔵「本田商店」が創業100周年 新体制で船出

4代目・本田眞一郎さん(左)、5代目・本田龍祐さん(右)

4代目・本田眞一郎さん(左)、5代目・本田龍祐さん(右)

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 姫路市の最西部の酒蔵「本田商店」(姫路市網干区高田、TEL 079-273-0151)が10月1日で創業100周年を迎えた。

姫路・網干区「本田商店」 新体制で船出

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 「龍力(たつりき)」「米のささやき」などで知られる同店。古くから播州杜氏(ばんしゅうとうじ)の総取締役として酒造りに従事したという。

 初代・本田新二が、スペイン風邪や第一次大戦の戦後不況といわれた1921(大正10)年、現在の場所で創業した。以後100年の間、代々商売に工夫を重ね、吟醸酒協会の設立、山田錦の日本初の契約栽培、廃れかけていた酒米・神力米の復活などにチャレンジしてきた。

 原料米の85%を兵庫県特A地区の山田錦を使い、山田錦の生育方法や環境まで研究し「龍力テロワール」と名付け酒造りに生かしているという。テロワールとはワイン造りの用語で、ブドウ畑を取り巻く自然環境要因のこと。

 同店では創業100周年を記念し「龍力 大吟醸 米のささやき100周年記念醸造酒」(720ミリリットル、2万2,000円)の販売を始めた。同時に創業100周年を機に4代目・本田眞一郎さんから5代目・本田龍祐さんに経営をバトンタッチした。

 龍祐さんは「5代目社長に就任し、身が引き締まる思い。末永く龍力が多くの方に愛されるよう常に工夫を重ね頑張っていきたい」と抱負を語る。「記念酒は果実のような甘い香り、まろやかで上品な甘みと、スパイシーな余韻のある酒に仕上がった。『文化ある所に美食、美酒あり』という気持ちで造り上げた。ぜひ試してほしい」とも。

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