姫路市の北東部、香寺町恒屋にある温泉施設「香寺荘」近くの畑で赤そばの花が満開の時期を迎えた10月18日、撮影会などのイベントが開かれた。
同畑で赤そばを栽培するアグリ香寺北恒屋支店長の坂口芳朗さん(71)は「赤そばを植え始めて今年で3年目。今年は特に奇麗に咲いた。白そばに比べて種が高価で、しかも実の収穫量は白そばの4分の1だが、花の色が美しく、今後、恒屋の名物として行きたいので採算度外視で植えている」と、赤そば畑を町おこしに活用していく狙い。
同イベントでは、かかしや三輪自動車「ミゼット」を畑に展示し、撮影スポットを作った。同時にニホンミツバチの巣箱作り体験を行った。アグリ香寺では、巣箱を設置して赤そば蜂蜜の収穫も行っている。
「赤そばの蜂蜜は色が濃いため、販売は難しいが、蜂の越冬には重要」と坂口さん。「今日は、天候に恵まれ、沢山の人が見に来てくれた。来年度以降は、南恒屋のコスモス祭りとも連携し、多くの人に恒屋の魅力(恒屋城跡・櫃の蔵神社の盆踊りも含めて)を発信していきたい」と抱負を語る。