「ニッポン全国鍋グランプリ2019 in姫路」が姫路城近くの大手前公園(姫路市本町)で1月26日・27日、開催された。
全国各地から61の工夫を凝らしたご当地鍋が集結した同イベント。主催発表によると初日は4万2000人、2日目は6万1000人が来場した。
初日は、激しく雪が降り冷え込む中、目当てのご当地鍋を求め並ぶ人の列が伸び、温かい鍋で冷えた体を温める人の姿が多く見られた。フィナーレでは、来場者による投票と特別審査員によって入賞鍋が決定し、特設ステージで発表された。
金の鍋賞(グランプリ)・兵庫県知事賞には、兵庫県神崎郡の「和牛の柚子とろろすき焼き」が選ばれた。黒毛和牛のすき焼きに地元産ゆずと自然薯を入れた工夫が参加者の舌をうならせた。銀の鍋賞(総合第2位)には「札幌スープカレー鍋」(札幌市)、銅の鍋賞(総合第3位)には「香住ベニガニのかにすき」(美方郡)、優秀賞(総合第4位)には、加古川の恵幸川鍋(エコがわ鍋)、姫路市長賞にはご当地の「姫路おでん鍋」が選ばれたほか、審査員特別賞などに各地から参戦した鍋が選ばれ、発表の都度、会場は大きな歓声で盛り上がった。
初日に会場を訪れた市内の会社に勤める春名一平さんは「ものすごく寒かったが、鍋の温かさがなお一層おいしく感じられた。たくさんのご当地鍋を友達とシェアして楽しめた」と笑顔を見せていた。