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姫路市自然観察の森で「粘菌」特別展 観察会なども

「粘菌」特別展を楽しむ親子

「粘菌」特別展を楽しむ親子

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 姫路市の中西部、太市にある「姫路市自然観察の森」(姫路市太市中、TEL 079-269-1260)で現在、特別展「森のふしぎな生きもの粘菌」が開かれている。

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 「粘菌」は、分類としては「アメーバ動物」に当たる生物。観察の森では、2013年から粘菌についての調査・研究を始めており、今回の特別展は、5年間の総まとめとして100点を超える写真や標本で粘菌の魅力を紹介する。担当者の井内由美さんによると、「粘菌について国内でこのような多数の標本や写真を展示する施設はない」という。

 「粘菌は、動物でも植物でもない単細胞でとても不思議な生き物。大きなアメーバで過ごしているが、色とりどりの子実体(しじつたい)というものに変身して、袋を作り、湿ったところに落ちると、中からアメーバが出てという生活を送っている。その様子をぜひ知ってほしい」と井内さんは、力を込める。

 同展では、森で見られた粘菌とそれをめぐる人々について、粘菌の標本、写真(科ごと)、図鑑類、手に取って見られる粘菌の子実体、よく間違えられるキノコ、変形体(粘菌の体調による)や100年以上前に香島村(現、たつの市新宮町)で粘菌を調査・研究していた大上宇市(おおうえういち)の生涯などを展示する。

 関連イベントとして講師に日本変形菌研究会の今村知世子さんを招き、6月18日10時から「はじめての粘菌観察会」を行う。参加無料、小雨決行、要事前申込み。

 開館時間は9時30分~16時30分。月曜休館。入館無料。同展は7月2日まで。

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