姫路市の中心市街地でコミュニティーサイクル社会実験として10月1日、「みんなの自転車『姫ちゃり』」が始まった。姫路駅北芝生広場横の駅前サイクルステーションでオープニングセレモニーが同日9時30分から行われ、太鼓演奏などで華やかにスタートを祝った。
コミュニティーサイクルとは、定額で何度でも貸し出し・返却できるレンタサイクルのこと。ここ数年各地で「手軽に借りられるレンタサイクル」として注目を集めている。同社会実験は11月末までの2カ月間、サイクルステーションで貸し出し・返却を受け付ける。「姫ちゃり」は誰でも安全に乗れるように、車体重量を軽く仕上げた20インチのオリジナル自転車65台を使う。
サイクルステーションは姫路駅前・大手前通・大手前公園・姫路城前・文学館・図書館・美術館の7カ所。中心市街地での観光やショッピングなどへの活用が期待されている。期間中、分かりやすくのぼりが立てられる。初回には区域内の観光地や商店街、自転車放置禁止区域、近隣の自転車店などが掲載されている回遊マップも配布される。
利用には、初回のみ会員カードの発行が必要。会員カード提示により1日100円で何度でも自転車を借りることができる。10日以上利用のリピーターには数量限定でオリジナル手拭いを進呈する。
川渕良郎姫路市都市局長は「観光客や買い物客等の姫路駅周辺の利便性の向上が図れるとともに、今後の放置自転車対策の一環として効果に期待を寄せており、社会実験の成果によっては本格運用も考えられることから、できるだけ多くの方に利用してほしいと期待を込める。
姫ちゃり利用第1号、神戸市須磨区在住の吉岡俶子さんは「姫路は観光施設が点在しているので、自転車があれば便利。みんなに使ってもらえるように『姫ちゃり』が定着すればいいなと思う。今日は買い物や散策に利用したい」と笑顔を見せる。
会員カードの発行には身分証が必要。利用対象は中学生以上。問い合わせは市交通計画室(TEL 079-221-2465)まで。