姫路の書店Bigin誠心堂店(姫路市東辻井)で4月16日、リヤカーを引き全国を巡り、書籍「道に迷う若者へ」の販売促進活動を続けている立志出版社(東京都中央区銀座)社長の田中克成さんが書籍PRを行った。
フリーの出版プロデューサーとして活動をしていた田中さんが、著者・高取宗茂さんが以前書いた10本のコラムを偶然目にしたことがきっかけで、同書の執筆を強く依頼し実現。同書の出版を目的として、出版社を立ち上げた。社名は吉田松陰の「立志尚特異(志を立てるためには人と異なることを恐れてはならない)」から付けた。
出版に当たり、田中さんは販売促進のため「47都道府県全国リヤカー手売り行脚」することを決め、昨年10月19日にスタート。10都府県を巡り、今回姫路を訪れた。
同店で書籍PRを行うことになったのは、同店運営会社のサムシング日栄の専務・溝内裕文さんが偶然参加したセミナーで田中さんの話を聞いたのがきっかけ。「複数の講師のお話の中で、田中さんの話に一番心を打たれた。若い方にぜひ読んでほしいと感じた」と溝内さん。同店での販売も行う。
田中さんは「著者の言葉は強くて、厳しい。しかし、伝わる感情は優しさにあふれ『それでいい。生きろ』と訴えかけてくる。この本を世に広めることは、私に与えられた責任だと思っている」と熱く語った。
この行脚を3年かけて行い、47都道府県全てを巡り、5万部を手売りすることが田中さんの目標。今までに924キロ行脚し、4194冊を売り上げた。
「見掛けたら気軽に声をかけてほしい。書籍PRさせてもらえるところがあれば紹介してほしい」と笑顔を見せて次の予定地、相生を目指して旅立った。相生には17日夜に到着予定とのこと。