兵庫県・中播磨地区への観光客誘致に情報発信で協力してもらおうと、姫路のNPOがSNS（ソーシャル・ネット・サービス）利用者を対象に募集していたモニター15組が決まった。

「銀の馬車道」沿道の名物「もちむぎ麺」

　モニターを募集していたのはNPO法人「姫路コンベンションサポート」（姫路市南町）。ツイッターやフェイスブック、ミクシィなどのSNSが持つ情報発信力に目を付けて企画した。旅行での経験や感想をSNSへ投稿してもらうことで同地区の観光PRにつなげようというもの。対象はSNSを利用する個人2人以上の1組で、あらかじめ提案した5つの観光テーマから1つを選んでもらうことを条件に特設ホームページから希望者を募った。1組あたり2万円の助成金支給もあって国内各地から多数が応募。選考でモニター15組を決めた。モニターには今後、自らが選んだテーマに沿って姫路を中心とする中播磨地区1市3町のいずれかを1泊以上で旅行してもらう。

　明治期の鉱石積み出し道路「銀の馬車道」をテーマに旅行したいと応募。モニターに選ばれた玉野市（岡山県）在住の塚本弥子さんは「香川県在住の友人を誘う。美しい自然に囲まれた場所でのんびりと過ごし、リフレッシュしたい」と喜ぶ。同NPO玉田恵美理事長は「地元の人が気付かずにいる魅力を発見しながらテーマに沿った旅行を楽しんでもらい、情報をSNSで発信していただきたい」と期待を寄せる。