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姫路の洋館結婚式場に「官兵衛」フレンチ-平日限定、団体客の利用狙う

黒田官兵衛が愛用した「朱塗合子形兜(しゅぬりごうすなりかぶと)」の色や形をイメージさせる「イチゴのムース」(写真提供=ノバレーゼ)

黒田官兵衛が愛用した「朱塗合子形兜(しゅぬりごうすなりかぶと)」の色や形をイメージさせる「イチゴのムース」(写真提供=ノバレーゼ)

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 姫路の結婚式場「姫路モノリス」(姫路市総社本町、TEL 079-286-5858)が現在、地元ゆかりの戦国武将・黒田官兵衛にちなんだフレンチのコース料理を団体客向けに提供している。

メーンディッシュにも「官兵衛」

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 昭和初期に電話局として建てられ、市の都市景観重要建築物にも指定される洋館を改装して使う同施設。改装を手掛けた「ノバレーゼ」(東京都中央区)が2009年11月から週末を中心に結婚式場として利用してきた。今回のコース料理提供は利用が少ない平日限定。団体観光客らを対象に歴史的な洋館を観光資源の一つとして活用してもらうとともに、施設の回転率アップも狙う。

 料理は、昼=3,500円(6品)と夜=5,500円(8品)、8,000円(9品)の合わせて3コース。姫路をはじめ、官兵衛の長男・長政が興した福岡藩があった九州・福岡の食材を取り入れる。

 盛り付けにも工夫を凝らし、肉料理では官兵衛が初めて軍師を務めたとされる兵庫県内陸部での籠城戦「三木城攻め」の絵地図がモチーフの「牛ヒレ肉のステーキ」を、魚料理では官兵衛の家臣・母里太兵衛が鯨飲の褒美として福島正則から与えられたエピソードで知られる槍(やり)の「日本号」を姫路名産のアナゴで表した「あなごのフリット」を、それぞれ用意。デザートでは、官兵衛が愛用した赤色のかぶと「朱塗合子形兜(しゅぬりごうすなりかぶと)」の色や形をイメージさせる「イチゴのムース」が彩りを添える。

 ノバレーゼの野原和歌さんは「利用客は館内ツアーにも案内する。料理と併せ、姫路が持つ『洋』の魅力をアピールできれば。観光客のみならず懇親会や歓送迎会といった地元の方の利用も歓迎」と話す。

 営業時間は11時~22時。水曜・土曜・日曜を除く平日のみ提供。要予約(20人以上)。

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